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平成30年版 犯罪白書 第2編/第5章/第5節/5

5 犯罪予防活動

更生保護における犯罪予防活動は,世論の啓発,社会環境の改善等多岐にわたる。具体的な活動としては,地域社会での講演会,非行防止教室,非行相談,非行問題を地域住民と考えるミニ集会等,住民が参加する様々な行事や,中学校との連携強化のための取組等が行われている。これらの活動は,保護観察所,保護司会,更生保護女性会,BBS会等が年間を通じて地域の様々な関連機関・団体と連携しながら実施している。

また,犯罪予防等を目的として,法務省の主唱により,毎年7月を強調月間として,「社会を明るくする運動〜犯罪や非行を防止し,立ち直りを支える地域のチカラ〜」が展開され,全国各地で街頭広報,ポスターの掲出,新聞やテレビ等の広報活動に加えて,様々なイベントを実施している。平成29年の「社会を明るくする運動」の行事参加人員数は,約277万人であった(法務省保護局の資料による。)。

なお,再犯防止推進法においても,再犯の防止等についての国民の関心と理解を深めるため,7月を再犯防止啓発月間に定めるとともに,再犯防止啓発月間の趣旨にふさわしい事業を実施する努力義務を国及び地方公共団体に課しており,「社会を明るくする運動」は,この再犯防止啓発月間の趣旨を踏まえた活動の実施について考慮することとしている。

第68回「社会を明るくする運動」広報用ポスター【提供:法務省保護局】
第68回「社会を明るくする運動」広報用ポスター
【提供:法務省保護局】