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平成30年版 犯罪白書 第2編/第3章/第2節/1

第2節 第一審
1 終局裁判

2-3-2-1表は,平成29年の通常第一審における終局処理人員を罪名別に見るとともに,これを裁判内容別に見たものである。

2-3-2-1表 通常第一審における終局処理人員(罪名別,裁判内容別)
2-3-2-1表 通常第一審における終局処理人員(罪名別,裁判内容別)
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罪名別(総数)に見ると,地方裁判所では窃盗が1万831人(21.8%)と最も多く,次いで,覚せい剤取締法違反8,580人(17.3%),道交違反6,201人(12.5%),自動車運転死傷処罰法違反5,266人(10.6%)の順であった。簡易裁判所では窃盗が4,458人(83.6%)と最も多い。有期の懲役刑又は禁錮刑を言い渡された総数における全部執行猶予率は61.6%であった。平成29年に一部執行猶予付判決の言渡しを受けた人員は1,508人であり,罪名別では,覚せい剤取締法違反が1,373人(91.0%)と最も多く,次いで,窃盗43人(2.9%),大麻取締法違反27人(1.8%)の順であった。

なお,通常第一審における少年に対する科刑状況(罪名別,裁判内容別)については,3-3-1-2表参照。