前の項目 次の項目       目次 図表目次 年版選択

平成28年版 犯罪白書 第1編/第1章/第1節

第1編 犯罪の動向
第1章 刑法犯
第1節 主な統計データ

平成27年における刑法犯の主な統計データは,次のとおりである。

なお,本白書では,警察庁の統計による場合,特に断らない限り,同統計の区分に従い,刑法犯には,危険運転致死傷(平成25年法律第86号による改正前の刑法208条の2に規定する罪については,道路上の交通事故に係るものに限る。)及び過失運転致死傷等は含まれていないが,本節では,これまでの犯罪白書の統計との比較の便宜上,危険運転致死傷・過失運転致死傷等に係る数値を参考値として掲載している(交通犯罪については,第4編第1章参照)。また,平成27年の刑法犯の前年比については,27年版犯罪白書の「一般刑法犯」の数値(26年のもの)と比較して算出した。

平成27年の主な統計データ(刑法犯)

<1> 認知件数

    (前年比) [平成8年比]
刑法犯 1,098,969件 (−113,685件,−9.4%) [−39.4%]
窃盗を除く刑法犯 291,409件 (−23,986件,−7.6%) [+30.4%]
(参考値)      
刑法犯・危険運転致死傷・過失運転致死傷等 1,616,442件 (−146,470件,−8.3%) [−34.4%]
 うち危険運転致死傷・過失運転致死傷等 517,473件 (−33,276件,−6.0%)  
  うち危険運転致死傷 631件 (+140件,+28.5%)  
  うち過失運転致死傷等 516,842件 (−33,416件,−6.1%) [−20.9%]

<2> 検挙件数

    (前年比) [平成8年比]
刑法犯 357,484件 (−13,575件,−3.7%) [−51.4%]
窃盗を除く刑法犯 131,483件 (−4,057件,−3.0%) [−22.5%]

<3> 検挙人員

    (前年比) [平成8年比]
刑法犯 239,355人 (−12,250人,−4.9%) [−19.0%]
窃盗を除く刑法犯 115,508人 (−4,607人,−3.8%) [−13.1%]
(参考値)      
刑法犯・危険運転致死傷・過失運転致死傷等 770,674人 (−48,462人,−5.9%) [−21.3%]
 うち危険運転致死傷・過失運転致死傷等 531,319人 (−36,702人,−6.5%)  
  うち危険運転致死傷 622人 (+132人,+26.9%)  
  うち過失運転致死傷等 530,697人 (−36,834人,−6.5%) [−22.4%]

<4> 発生率

    (前年比) [平成8年比]
刑法犯 864.6 (−89.6pt) [−575.2pt]
窃盗を除く刑法犯 229.3 (−18.9pt) [+51.7pt]
(参考値)      
刑法犯・危険運転致死傷・過失運転致死傷等 1,271.7 (−115.5pt) [−687.2pt]
 うち危険運転致死傷・過失運転致死傷等 407.1 (−26.3pt)  
  うち危険運転致死傷 0.5 (+0.1pt)  
  うち過失運転致死傷等 406.6 (−26.4pt) [−112.5pt]

<5> 検挙率

    (前年比) [平成8年比]
刑法犯 32.5% (+1.9pt) [−8.1pt]
窃盗を除く刑法犯 45.1% (+2.1pt) [−30.8pt]

注1 警察庁の統計及び総務省統計局の人口資料による。

2 前年比の算出において,平成26年の刑法犯(27年版犯罪白書の「一般刑法犯」)は危険運転致死傷を含む。


刑法犯の認知件数,検挙人員及び検挙率の推移(昭和21年以降)は,1-1-1-1図のとおりである(CD-ROM資料1-1参照)。

1-1-1-1図 刑法犯 認知件数・検挙人員・検挙率の推移
1-1-1-1図 刑法犯 認知件数・検挙人員・検挙率の推移
Excel形式のファイルはこちら