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平成27年版 犯罪白書 第6編/第4章/第3節/2

2 類型化の結果

全対象者1,791人のうち,女子及び来日外国人等を除いた1,753人(以下この章において「類型化対象者」という。)に類型化を行った結果は,6-4-3-1図のとおりである。なお,類型化を行った結果,「強制わいせつ(共犯)型」,「小児わいせつ(共犯)型」,「小児強姦(共犯)型」の3類型については,該当する対象者が,それぞれ,11人,2人,1人と少なかったため,本節並びに第4節2項及び3項における分析対象からは除外した。

7類型に該当する対象者(以下この章において「性犯罪者類型対象者」という。)は1,739人であり,そのうち,強制わいせつ型が685人(39.4%)と最も多く,次いで単独強姦型が395人(22.7%),痴漢型が314人(18.1%)であった。

6-4-3-1図 類型化対象者 性犯罪者類型別人員
6-4-3-1図 類型化対象者 性犯罪者類型別人員

性犯罪者類型別に,裁判内容及び刑期別構成比を見ると,6-4-3-2図のとおりである。

実刑に処せられた者の割合は,集団強姦型(83人中78人,94.0%),単独強姦型(395人中357人,90.4%),小児強姦型(41人中34人,82.9%)の順に高かった。執行猶予の言渡しを受けた者は,強制わいせつ型と盗撮型で6割台であったが,執行猶予者の保護観察率は,小児わいせつ型(58人中25人,43.1%),単独強姦型(38人中16人,42.1%),集団強姦型(5人中2人,40.0%)の順に高かった。

6-4-3-2図 性犯罪者類型対象者 裁判内容・刑期別構成比(性犯罪者類型別)
6-4-3-2図 性犯罪者類型対象者 裁判内容・刑期別構成比(性犯罪者類型別)
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