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平成26年版 犯罪白書 第4編/第1章/第3節/1

第3節 矯正
1 再入の受刑者

4-1-3-1図は,入所受刑者人員のうち,再入者の人員及び再入者率(入所受刑者人員に占める再入者の人員の比率をいう。以下この項において同じ。)の推移(最近20年間)を見たものである。再入者の人員は,平成11年から毎年増加した後,18年をピークにその後は減少傾向にあり,25年は1万3,407人(前年比7.6%減)であった。再入者率は,16年から毎年上昇し続けており,25年は58.9%であった。

女子について見ると,再入者の人員は,平成12年以降増加傾向にあり,25年は914人であった。同年における再入者率は,43.3%であり,男子と比べて低いが,17年からは毎年上昇し続けている。

4-1-3-1図 入所受刑者人員中の再入者人員・再入者率の推移(総数・女子)
4-1-3-1図 入所受刑者人員中の再入者人員・再入者率の推移(総数・女子)
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4-1-3-2図は,平成25年における入所受刑者の入所度数別の構成比(総数・男女別)を見たものである。入所受刑者全体では入所度数が2度以上の者が6割近くを占めるとともに,5度以上の者も2割に達している。女子では,入所度数が1度の者が約6割を占め,2度の者が2割近くであったが,3度以上の者の割合は入所受刑者全体に比べて低く,5度以上の者は7.9%であった(同年における入所受刑者の罪名及び入所度数別の人員については,CD-ROM資料2-8参照)。

4-1-3-2図 入所受刑者の入所度数別構成比(総数・男女別)
4-1-3-2図 入所受刑者の入所度数別構成比(総数・男女別)
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4-1-3-3図は,平成25年における入所受刑者の保護処分歴別構成比(初入者・再入者別,年齢層別)を見たものである。保護処分の中では,少年院送致歴のある者の割合が高く,その傾向は再入者において顕著である。年齢層別に見ると,有保護処分歴者の占める割合は,初入者,再入者共に若い年齢層の者ほど高い。いずれの年齢層においても,再入者は,初入者と比べて有保護処分歴者の割合が高いが,特に29歳以下では約6割の者に保護処分歴がある。

4-1-3-3図 入所受刑者の保護処分歴別構成比(初入者・再入者別,年齢層別)
4-1-3-3図 入所受刑者の保護処分歴別構成比(初入者・再入者別,年齢層別)
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再入者人員(罪名別,男女別)及び再入者の再犯期間別人員(前刑罪名別)については,CD-ROM資料2-72-9参照。