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平成25年版 犯罪白書 第7編/第3章/第2節/2

2 属性等
(1)国籍等と在留資格等

7-3-2-2-1表は,調査対象者の国籍等別の在留資格等を見たものである。国籍等別では,ブラジル(33人),フィリピン(25人),ペルーと中国(各12人)の順に多い。日本国籍の者は4人(3.9%)で全員帰化した者である。在留資格等別では,定住者と永住者がそれぞれ4割強であり,合わせて約9割を占める。


7-3-2-2-1表 国籍等別の在留資格等別人員
7-3-2-2-1表 国籍等別の在留資格等別人員
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(2)来日時年齢

7-3-2-2-2図は,調査対象者が在留のため日本に初めて入国したときの年齢(以下この節において「来日時年齢」という。)を見たものである。日本国籍を取得した者4人を除いた99人について見ると,日本出生者が25人(25.3%),外国で出生後に来日した者(以下この節において「来日少年」という。)が74人(74.7%)となっている。また,来日時年齢を,我が国の学校教育制度を踏まえて「乳幼児期」(来日時年齢が0歳から5歳まで),「小学校期」(同6歳から11歳まで),「中学校期」(同12歳から14歳まで)及び「高校期」(同15歳から17歳まで)に分けた場合(以下この節において同じ。また,以下この節において,これらを「来日時年齢類型」という。),「乳幼児期」及び「小学校期」がそれぞれ25人(33.8%),「中学校期」が14人(18.9%),「高校期」が10人(13.5%)となっている。来日少年の来日時の平均年齢は8.5歳である。


7-3-2-2-2図 来日時年齢類型
7-3-2-2-2図 来日時年齢類型
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最も多いブラジル国籍の者については,日本出生者及び乳幼児期・小学校期の来日少年が8割を超えており,比較的幼少期からの日本在留者に集中している。

来日少年全体について,来日から本件非行時までの期間を見ると,最短が1.2年,最長が17.0年,平均で8.7年となっている。