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平成22年版 犯罪白書 第4編/第1章/第4節/1

第4節 家庭と学校における非行

1 家庭内暴力

少年による家庭内暴力事件の認知件数の推移(最近10年間)を就学・就労状況別に見ると,4‐1‐4‐1図のとおりである。その件数は,昭和58年をピーク(1,397件)として減少していたが,平成12年に急増して以降は,1,000件を超える状態が続き,21年は1,181件(前年比7.7%減)であった。就学・就労状況別には,いずれの年でも,最も高い比率を占めるのは中学生であり,21年は42.8%(506件)を占めていた(警察庁生活安全局の資料による。)。

4‐1‐4‐1図  少年による家庭内暴力 認知件数の推移(就学・就労状況別)

平成21年における家庭内暴力事件の対象を見ると,母親が684件(57.9%)と最も多く,次いで,家財道具等が178件(15.1%),同居の親族が121件(10.2%),父親が111件(9.4%),兄弟姉妹が87件(7.4%)であった(警察庁生活安全局の資料による。)。