３　矯正

平成２１年における外国人の入所受刑者は，１，３９２人（前年比７．３％減）であった（矯正統計年報による。）。

外国人受刑者のうち，日本人と異なる処遇を必要とする者は，F指標受刑者として，その文化及び生活習慣等に応じた処遇を行っている。F指標入所受刑者人員の推移（最近２０年間）は，３‐１‐３‐５図のとおりである。その人員は，平成１０年から急増し，１６年に１，６９０人まで増加したが，１７年から毎年減少し続け，２１年は８４４人であった。同年におけるF指標入所受刑者を国籍等別に見ると，中国２９１人，ブラジル１０７人，イラン８９人，韓国・朝鮮７１人，ベトナム５８人の順であった（CD-ROM資料３‐５参照）。罪名別に見ると，窃盗が２７１人と最も多く，次いで，覚せい剤取締法違反１８０人，入管法違反１１５人，強盗６９人，道交法違反２８人の順であった（矯正統計年報による。）。

平成２１年末現在，F指標受刑者の収容人員は，２，９７６人（男子２，７２２人，女子２５４人）であり，前年末比で，７．９％減少している（矯正統計年報による。）。

３‐１‐３‐５図 　Ｆ指標入所受刑者人員の推移