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平成22年版 犯罪白書 第3編/第1章/第2節/2

2 特別法犯

3‐1‐2‐4図は,外国人による特別法犯(交通法令違反を除く。以下この節において同じ。)の送致件数及び送致人員の推移(昭和55年以降)を,来日外国人とその他の外国人の別に見たものである。来日外国人による特別法犯の送致件数及び送致人員は,いずれも,平成16年に過去最多を記録した後,減少に転じ,21年は,送致件数7,275件(前年比9.6%減),送致人員6,067人(同9.9%減)であった。なお,来日外国人による特別法犯の送致件数及び送致人員は,いずれも,2年以降,その他の外国人を上回っている。

3‐1‐2‐4図  外国人による特別法犯 送致件数・送致人員の推移

来日外国人による特別法犯の送致事件は,罪名別に見ると,入管法違反の構成比が圧倒的に高いが,同法違反のほか,その構成比が大きい罪名・罪種について,送致件数の推移(最近10年間)を見ると,3‐1‐2‐5図のとおりである。入管法違反の送致件数は,平成13年から増加傾向にあったが,17年から毎年減少し,21年は,4,737件(前年比15.7%減)であった。21年における送致事件を違反態様別に見ると,不法残留が2,816件と最も多く,次いで,不法在留1,132件,旅券不携帯・提示拒否454件,資格外活動163件の順であった(警察庁刑事局の資料による。)。

3‐1‐2‐5図  来日外国人による入管法違反等 送致件数の推移