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 平成17年版 犯罪白書 第4編/第3章/第3節 

第3節 非行少年の処遇上の留意点

 少年非行は,本人自身の問題に加えて,家族,友人,学校,地域社会の問題等,複合的な原因から生じると指摘されることが多い。非行少年調査及び保護者調査では,当事者である非行少年も,保護者も,非行の原因として,最も大きいのは本人の問題であり,次に,友人関係の問題が大きく,家族関係の問題は三番目と認識していた。他方,少年院教官は,処遇上の困難度が増している問題として,非行少年の資質面の問題を第一に挙げ,次に,親の指導力及び家族関係の問題を挙げていた。
 以下では,非行少年の資質面の問題,友人関係を始めとした対人関係の問題及び家族関係の問題に焦点を当て,調査結果を踏まえながら,これらの問題に応じた処遇上の留意点についてまとめる。