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 平成16年版 犯罪白書 第4編/第2章/第4節/2 

2 入・出院状況

(1) 入院状況

 4-2-4-2図は,昭和24年以降における少年院新入院者数の推移を見たものである。平成15年における新入院者は5,823人(前年比2.3%減)であり,一日平均在院者数は4,726人(同1.4%減)である(巻末資料4-11参照)。いずれも前年に比べるとわずかに減少しているが,新入院者数について,7年を100とする指数で見ると,15年は152(男子158,女子114)と高水準になっている。

4-2-4-2図 少年院新入院者の男女別人員の推移

 4-2-4-3表は,平成15年における新入院者数を,少年院の種別及び処遇区分別に見たものである。種別ごとの構成比を見ると,中等少年院が83.0%と大半を占め,以下,初等少年院,医療少年院,特別少年院の順となっている。

4-2-4-3表 少年院新入院者の種別及び処遇区分別人員

 なお,平成6年以降の10年間における新入院者数の推移を見ると,特修短期処遇の新入院者が減少傾向を示している(矯正統計年報による。)。

(2) 出院状況

 平成15年における少年院出院者は5,789人であり,そのうち5,587人(96.5%)が仮退院者である。出院者の進路は,30.5%が就職決定,50.1%が就職希望,11.2%が進学希望,1.9%が中学校復学決定,2.4%が高等学校復学決定となっており,2.8%が進路未定である。出院者に占める就職決定者及び復学決定者の比率は34.8%で,前年と比べて1.4ポイント低下している(矯正統計年報による。)。
 また,仮退院者の平均在院期間は,長期処遇では380日,一般短期処遇では150日,特修短期処遇では87日である(矯正統計年報による。)。