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 平成16年版 犯罪白書 第4編/第1章/第1節/3 

3 罪名別動向

 4-1-1-5図は,平成15年における少年一般刑法犯検挙人員の罪名別構成比を年齢層ごとに見たものである。少年全体では,最も多い罪名は窃盗(57.8%)であり,次いで,横領(25.4%)であるが,横領の内容は遺失物等横領が100%近くを占めている。また,どの年齢層においても窃盗の占める比率が最も高く,中でも,触法少年においては67.1%を占めている(巻末資料4-3参照)。

4-1-1-5図 少年一般刑法犯検挙人員の年齢層・罪名別構成比

 4-1-1-6図は,昭和21年以降における殺人及び強盗の少年検挙人員の推移を見たものである(少年刑法犯の主要罪名別検挙人員については,巻末資料4-3及び4-4参照。)。殺人については,平成10年以降100人を超えて推移していたが,14年は83人,15年は96人であった。強盗については,8年に1,000人を超え,9年に1,701人と急増した後,高い水準で推移し,15年は1,800人と昭和40年代半ば以降では最も多くなった。

4-1-1-6図 少年の凶悪事犯検挙人員の推移