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 平成15年版 犯罪白書 第3編/第1章/第2節 

第2節 生命・身体の被害

 3―1―2―1表は,一般刑法犯により生命・身体に被害を受けた者の数及びその被害発生率を,平成5年以降の10年間について見たものである。14年には,死傷者全体で4万8,130人(前年より2,352人増加)で,死亡・重傷・軽傷の別に見ると,死亡が1,368人(同73人減少),重傷が3,655人(同219人増加),軽傷が4万3,107人(同2,206人増加)となっている。10年間の推移を見ると,死亡者数は大きく変動していないが,重傷者及び軽傷者数は,9年から増加が続いている。

3―1―2―1表 生命・身体に被害を受けた犯罪被害者数及び被害発生率

 3―1―2―2図は,平成14年の一般刑法犯における生命・身体の被害者を,死傷者別に,被害をもたらした犯罪の罪名別構成比で見たものである。死亡者は,殺人によるものが48.4%を占めて最も多く,次いで業過(交通関係業過を含まない。)によるものが27.0%,傷害によるものが14.2%となっている。重傷者,軽傷者については,傷害によるものがともに70%以上で大半を占めるが,重傷者には,殺人,強盗によるものもかなりの割合を占めている。

3―1―2―2図 死傷者・罪名別犯罪被害者構成比