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 平成14年版 犯罪白書 第4編/第2章/第6節/2 

2 保護観察事件の動向

 4-2-6-1図は,昭和24年以降に保護観察所が新規に受理した保護観察対象者の人員を,保護観察処分少年及び少年院仮退院者の別に示したものである。

4-2-6-1図 保護観察新規受理人員の推移

 保護観察処分少年の新規受理人員は,昭和52年から交通短期保護観察が実施されたことに伴って急増し,58年以降7万人前後で推移していたが,平成3年以降減少に転じ,その後,6年9月に導入された短期保護観察の実施などにより,8年以降いったん増加に転じたものの,11年以降再び減少傾向を示すようになっている。13年は,前年より2,291人(4.4%)減少して4万9,410人となっているが,この減少の主たる要因としては,交通短期保護観察新規受理人員が減少していることによるものが大きく,同人員は前年より1,901人(7.2%)減少している。
 少年院仮退院者については,昭和52年に少年院に短期処遇が導入されたことなどに伴って増加したが,60年代初めからは減少傾向にあったものの,平成9年以降再び増加に転じ,13年は,前年より431人(8.0%)増加して5,788人となっている(巻末資料2-13参照)。