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 平成14年版 犯罪白書 第4編/第2章/第4節/2 

2 入・出院状況

(1) 入院状況

 昭和24年以降の少年院新収容者の人員の推移は,4-2-4-2図のとおりである。平成13年における新収容者は6,008人(前年比0.7%減)であり,一日平均収容人員は4,807人(同6.2%増)である(巻末資料4-11参照)。7年を100とする指数で見ると,13年は169(男子172,女子149)である。長期処遇,短期処遇の別で見ても,両者とも7年を底として,増加し続けている。

4-2-4-2図 少年院新収容者の男女別人員の推移

 4-2-4-3表は,新収容者の内訳を,少年院の種別及び処遇区分別に見たものである。初等少年院の人員は前年比14.1%減,中等少年院は同1.4%増,特別少年院は同12.9%増となっている。

4-2-4-3表 少年院新収容者の種別及び処遇区分別人員

 なお,平成13年における少年院収容受刑者はいない。

(2) 出院状況

 平成13年における出院者は5,981人であり,そのうち5,788人(96.8%)が仮退院者である。出院者の進路については,31.7%が就職決定,48.3%が就職希望,10.7%が進学希望,2.2%が中学校復学決定,2.2%が高等学校復学決定などとなっており,3.8%が進路未定である。出院者に占める就職決定者は,最近の3年は30%台,それ以前の3年は40%台であり,減少傾向にある。
 また,仮退院者の平均在院期間は,長期処遇では381日,一般短期処遇では150日,特修短期処遇では81日である(矯正統計年報による。)。