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 平成13年版 犯罪白書 第3編/第2章/第6節/3 

3 保護観察対象少年の特徴

(1) 非行名

 III-38図は,平成12年における保護観察処分少年(交通短期保護観察を除く。以下,本項において同じ。)及び少年院仮退院者の新規受理人員を非行名別に見たものである。

III-38図 保護観察処分少年及び少年院仮退院者新規受理人員の非行名別構成比

(2) 年齢層

 平成12年の保護観察処分少年及び少年院仮退院者の新規受理人員を年齢層別に見たのが,III-39図である。保護観察処分少年では,16・17歳の占める比率が,18・19歳とほぼ同率ながら最も高くなっている。また,15歳以下の者の比率が上昇傾向にあり,12年は前年より1.8ポイント上昇し,16.8%となっている。少年院仮退院者では,18・19歳の占める比率が最も高いが,20歳以上の者の比率も14.9%に上っている。

III-39図 保護観察処分少年及び少年院仮退院者の年齢層別構成比

(3) 国籍

 平成12年における保護観察処分少年及び少年院仮退院者の新規受理人員の国籍(地域を含む。)別構成比を見ると,高い順に,それぞれ,保護観察処分少年では,日本98.4%,韓国・朝鮮0.8%,ブラジル0.4%,中国0.2%,その他0.2%,少年院仮退院者では,日本98.0%,韓国・朝鮮1.0%,ブラジル0.5%,フィリピン,中国,ヴィエトナムがそれぞれ0.1%,その他0.1%となっている(保護統計年報による。)。

(4) 保護処分歴

 平成12年の保護観察処分少年及び少年院仮退院者の新規受理人員を保護処分歴別に見ると,保護観察処分少年では,処分歴のない少年の比率が49.4%で最も高く,次いで,保護観察処分18.6%,不処分15.0%,審判不開始14.0%となっている。少年院仮退院者では,処分歴のない者は25.6%で,処分歴のある者は,保護観察処分40.0%,少年院送致18.2%,不処分6.8%,審判不開始6.1%となっている。処分歴のない者の比率は,10年までは,保護観察処分少年,少年院仮退院者のいずれにおいても上昇していたが,11年は,両者とも若干低下し,12年は,保護観察処分少年で前年より1.2ポイント上昇したものの,少年院仮退院者では0.9ポイント低下した(保護統計年報による。)。

(5) 薬物等使用歴

 保護観察処分少年の新規受理人員のうち,受理時において薬物等を使用していた者の比率は,近年,低下傾向にあり,平成12年は,前年よりも1.3ポイント下がって14.9%となっており,これを使用薬物等別に見ると,有機溶剤12.2%,覚せい剤2.3%等である。少年院仮退院者では,受理時において薬物等を使用していた者の比率は,39.5%(前年39.8%)であり,使用薬物等別に見ると,有機溶剤26.9%,覚せい剤11.4%等となっている(保護統計年報による。)。

(6) 不良集団関係

 平成12年の保護観察処分少年の新規受理人員のうち,受理時において不良集団と交渉のあった者の比率は36.8%である。交渉のあった不良集団の内訳を高い順に見ると,暴走族16.5%,地域不良集団12.9%,不良生徒・学生集団5.4%等となっており,暴力団と交渉のあった者の比率は0.7%にすぎない。これに対して,少年院仮退院者では,不良集団と交渉のあった者の比率は62.6%であり,その内訳を高い順に見ると,暴走族35.7%,地域不良集団17.9%,暴力団5.0%等となっており,保護観察処分少年と比べた場合,とりわけ暴力団とかかわっていた者の比率が高い(保護統計年報による。)。