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 平成12年版 犯罪白書 第5編/第1章/第2節/2 

2 財産上の被害

 V-3表は,平成2年以降の10年間に,警察に認知された財産犯(本節では,強盗,恐喝,窃盗,詐欺及び遺失物等横領を含む横領をいう。)による財産上の被害について,被害者数,被害総額及び一人当たりの被害額の推移を見たものである。被害者数は,3年以降漸増傾向にあったが,6年から横ばいとなり,さらに,9年からは再び増加に転じて,11年には,前年と比べると112,468人(6.7%)の増加となっている。

V-3表 財産上の被害を受けた犯罪被害者数及び被害額

 被害総額及び一人当たりの被害額は,いずれも平成2年から4年までは増加し,5年以降減少したものの,8年からは再び増加し,10年には減少している。また,11年は,被害総額が前年と比べて5.8%増加しているが,被害者一人当たりの被害金額は,約15万7,000円となっており,前年と比べて約1,000円減少している。