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 平成11年版 犯罪白書 第4編/第7章/第1節/1 

1 概  況

 IV-29図は,平成9年・10年に検察庁が受理した公務員犯罪を,罪名別に示したものである。10年の受理人員総数は,前年より164人(0.8%)増加して2万912人となっており,これを罪名別に見ると,自動車による業務上過失致死傷が総数の86.4%と圧倒的に多く,以下,職権濫用,窃盗の順となっている。

IV-29図 公務員犯罪の罪名別検察庁新規受理人員

 平成10年における公務員犯罪の起訴人員総数は,前年より392人(12.7%)減少して2,689人となっており,起訴率は,前年より1.9ポイント下降して13.0%となっている。
 平成9年・10年における公務員犯罪の起訴率を罪名別に示したものが,IV-30図である。10年においては,収賄が最も高く,以下,詐欺,窃盗の順となっている。

IV-30図 公務員犯罪の罪名別起訴率