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 昭和38年版 犯罪白書 第二編/第三章/一/6 

6 新受刑者の刑期別

 新受刑者のうち,懲役の刑期別の比率をみると,II-58表の示すように,昭和三六年では,一年以下のものが五〇・五%である。一年以下のものの占める割合は,最近逐年わずかずつではあるが減少し,一年をこえる有期の懲役の占める比率が増加している。しかし,無期の占める比率には,大きな変化がない。

II-58表 新受刑者の刑期別人員の比率(昭和32〜36年)

 次に,禁錮刑の新受刑者について,刑期別に最近五年間の傾向をみると,昭和三二年には一年をこえるものが,また三四年までは二年をこえるものが,いずれも見られなかったが,三五年以降二年をこえるものが見られるようになった。このように,禁錮の人員がしだいに増加し,かつ刑期の長いものが増加してきたことは,刑務所における禁錮受刑者に対する処遇上,一つの問題を提起することとなった。