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 平成10年版 犯罪白書 第3編/第7章/第1節/1 

第1節 アメリカ

1 少年非行の動向

 III-121図は,1987年から1996年における,アメリカの指標犯罪(CrimeIndex offenses,殺人,強姦,強盗,傷害,不法行為目的侵入,窃盗,自動車盗及び放火の8罪種で・所定の様式によりFBIに報告することとされている。)の検挙人員について,総数,10歳以上18歳未満の少年検挙人員10歳以上21歳未満の青・少年検挙人員及び21歳以上の成人検挙人員の推移を見たものである。また,III-33表は,指標犯罪及び特定5罪種について,1987年から1996年までの検挙人員総数,少年,青年及び成人別検挙人員並びに少年,青年及び成人の各人口比を見たものである。

III-121図 指標犯罪検挙人員の推移アメリカ(1987年〜1996年)

III-33表 指標犯罪及び特定罪種別検挙人員・人口比アメリカ(1987年〜1996年)

 指標犯罪の少年検挙人員は,1991年まではおおむね60万人台前半で推移していたが,1992年に70万人を超えて1994年に72万615人に達した後減少し,1996年は62万61人である。少年の人口比も,1992年から1994年までは2,400台の数値を示していたが,1995年から低下に転じている。また,指標犯罪の少年,青年及び成人の人口比を比較すると,少年及び青年は,成人のそれぞれ約3倍及び約4倍という高い数値を示している。
 次に,特定5罪種の少年検挙人員について見ると,窃盗及び強姦は,おおむね横ばい傾向を示している。これに対し,殺人,強盗及び傷害は,殺人が1993年,強盗及び傷害が1994年に,それぞれ最高値を示した後減少傾向に転じているが,1996年は,いずれも,1987年の1.4倍前後の数値となっている。
 また,特定5罪種について,少年,青年及び成人の人口比を比較すると,いずれの罪種においても,青年が最も高い数値を示しているが,成人と比べて少年の人口比の特に高いものは窃盗と強盗であり,特に1994年以降は,いずれも成人の約4倍となっている。