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 平成10年版 犯罪白書 第3編/第2章/第5節/7 

7 非行歴及び再犯期間

(1) 非行歴

 III-37図は,昭和42年以降の対象4罪に係る事件について,非行歴のある者の占める比率の推移を見たものである。

 III-37図 非行歴のある者の占める比率(昭和42軍〜平成8年)

 近年,傷害及び恐喝はおおむね30%台で,窃盗及び横領はおおむね10%台で,それぞれ推移している。

(2) 再犯顧問

 III-38図は,昭和49年以降の窃盗・粗暴犯(暴行,傷害,脅迫,恐喝,凶器準備集合及び暴力行為等処罰法違反をいう。)について,前回処分(保護処分又は刑事処分)を受けた対象少年の再犯期間(前回処分を受けた日から、調査対象となっている事件のうち,最初の犯罪までの期間をいう。)を一年おきに見たものである。

III-38図 再犯期間別の構成比(昭和49年〜平成8年)

 窃盗においては,再犯期間が6月未満のものがおおむね40%台から50%台で推移しているのに対し、粗暴犯においては,平成2年以降,再犯期間が長いものの比率が上昇する傾向が見られる。