前の項目   次の項目        目次   図表目次   年版選択
 平成 9年版 犯罪白書 第1編/第7章/第1節 

第7章 犯罪被害とその国家的救済

第1節 犯罪被害の実情

 I-13表は,昭和62年以降の交通関係業過を除く犯罪被害者数(生命・身体を被害内容とするもの)の推移を見たものである。地下鉄サリン事件の被害者が計上されている平成7年を例外として,死傷者数はおおむね減少傾向にある。

I-13表 生命・身体に被害を受けた犯罪被害者数

 平成8年における交通関係業過を除く犯罪による被害者数を,罪名別及び死傷者別に見ると,I-81図のとおりである。ちなみに,同年における交通事故死傷者数は,死者9,942人,負傷者94万2,203人である。

I-81図 罪名・死傷者別犯罪被害者数

 さらに,平成8年の罪名別検挙件数について,被害者,(生命・身体及び財産を被害内容とするもの)と被疑者との面識の有無等の別に構成比を見ると,I-82図のとおりであり,殺人及び傷害は,親族及びその他の面識ある者に対して行われる比率が高く,強盗及び窃盗は,面識のない者に対して行われる比率が高くなっている。

I-82図 被害者と被疑者との面識の有無等別検挙件数構成比