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 平成 9年版 犯罪白書 第1編/第3章/第4節/1 

1 窃  盗

 窃盗の認知件数,検挙件数及び検挙人員の推移は,I-14図のとおりである。(巻末資料I-4参照)
 認知件数は,終戦直後の混乱の中で,インフレーション,物資の不足等を背景に昭和23年にピークに達した後に急減し,しばらくは横ばい状態にあったが,40年代後半からは増加傾向にある。この増加は,オートバイ盗,自転車盗,車上ねらい等の急増によるところが大きく,侵入盗はむしろ減少傾向にある(巻末資料I-5参照)。また,検挙件数は,40年代から50年代にかけて増加し,平成元年から4年までは急減していたが,5年以降はおおむね増加傾向にある。

I-14図 窃盗の認知件数・検挙件数・検挙人員の推移

 なお,検挙率は,終戦直後を除き,おおむね40%台から50%台で推移していたが,平成2年以降は30%台で推移している。