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 平成 7年版 犯罪白書 第4編/第8章/第3節/1 

第3節 保護観察対象者の成り行き

1 保護観察の終了状況

 IV-41図は,平成6年に保護観察が終了した仮出獄者及び保護観察付き執行猶予者について,保護観察受理時の覚せい剤使用歴の有無別に保護観察終了時の状況を構成比で示したものである。保護観察終了時において成績不良であった者は,仮出獄者では,「覚せい剤使用歴あり」で6.2%,「使用歴なし」で9.8%となっているが,保護観察付き執行猶予者では,「覚せい剤使用歴あり」で39.3%,「使用歴なし」で26.3%となっており,特に,覚せい剤と関係のある保護観察付き執行猶予者の成り行きが不良であることがうかがえる。

IV-41図 保護観察受理時覚せい剤使用歴の有無別に見た保護観察終了時の状況

 IV-42図は,平成6年に保護観察が終了した保護観察処分少年及び少年院仮退院者について,保護観察受理時のシンナー等使用歴の有無別に保護観察終了時の状況を構成比で示したものである。保護観察終了時において成績不良であった者は,保護観察処分少年では,「シンナー等使用歴あり」で18.8%,「使用歴なし」で9.3%となっており,少年院仮退院者では,「シンナー等使用歴あり」で23.6%,「使用歴なし」で18.0%となっており,いずれも,シンナー等濫用対象者の方が成り行きが不良である。

IV-42図 保護観察受理時シンナー等使用歴の有無別に見た保護観察終了時の状況