III-20表は，平成4年，5年及び6年の各12月20日現在の，行刑施設及び少年院における精神に障害のある被収容者数を見たものである。6年における収容人員に占める精神障害者数の構成比は，行刑施設受刑者で8.3%，少年院在院者で5.9%となっている。最近3年間における，行刑施設受刑者における精神障害者の占める比率は，わずかながら増加しており，これは，精神分裂病，そううつ病，てんかん，アルコール中毒，覚せい剤中毒等を含む「その他の精神障害」者の増加によるところが大きい。
　これらの者のうち専門的な治療が必要な者は，医療刑務所又は医療少年院に収容して，治療を行っている。

III-20表　矯正施設収容中の精神障害者数(平成4年〜6年各12月20日現在)