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 平成 7年版 犯罪白書 第3編/第2章/第1節/3 

3 暴力団相互の対立抗争

 III-11表は,最近5年間における暴力団相互の対立抗争事件を見たものである。
 平成6年は11件,発生回数は44回で,前年と比べ,事件数は1件,発生回数は33回減少し,銃器使用回数も大幅に減少している。このうち,東京都内においては4件発生している。6年の11件のすべてに,山口組,稲川会及び住吉会の3団体のいずれかが関与しており,中でも山口組は6件に関与している。
 暴力団によると見られる銃器発砲事件は,暴力団対策法が成立した平成3年に激減し,4年,5年と横ばい状態で推移したが,6年における発生は210回であり,前年と比べ,32回(18.0%)増加しており,これらの銃器発砲に伴って29人が死亡,24人が負傷している(警察庁刑事局の資料による。)。

III-11表 暴力団対立抗争事件の発生状況(平成2年〜6年)