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 平成 6年版 犯罪白書 第3編/第3章/第1節/9 

9 非行少年率の推移

 III-20図は,任意に選択した年次の少年の世代別非行少年率が,その後の少年の成長に従ってどのように変化したかを示したものである。昭和50年,53年,56年,59年,62年にそれぞれ12歳であった世代が19歳になるまでの年齢を横軸に,その非行少年率を縦軸にとって図示してある。世代別非行少年率は,どの年次をとっても類似した曲線を描いており,おおむね14歳から16歳の時に高率となり,17歳,18歳,19歳と年齢が高くなるにつれて低くなっている。このことから,少年は,14歳又は15歳で最も頻繁に非行に走るが,その後,加齢と共に次第に非行から遠ざかることを示すものといえる。

III-20図 非行少年率の推移