IV-47図は，平成4年における保護観察の終了状況を構成比で示したものである。保護観察処分少年，保護観察付執行猶予者共に，良好状態で終了している者の構成比は，業過が最も高く，次いで，道路交通法違反，一般事件の順である。ちなみに，保護観察処分少年のうち保護観察が解除で終了した者の割合は，業過が89.5%，道路交通法違反が81.1%にも及んでいる。また保護観察付執行猶予者のうち保護観察の終了時に仮解除中であった者の割合は，業過が43.3%，道路交通法違反が31.4%である。以上から，交通保護観察対象者の成行きは，成績不良で終了する者がわずかながらいるものの，一般事件の対象者と比べて格段に良好であると考えられる。

IV-47図　保護観察の終了状況(平成4年)