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 平成 3年版 犯罪白書 第4編/第4章/第6節/2 

2 各国受刑者の人口比

 本節では,統計の制約上,フランス,ドイツ,イギリスについては21歳以上,その他の国については20歳以上を成人として扱い,調査日現在に入所中の既決受刑者を,「在所受刑者」という。
 比較対象各国の成人在所受刑者数はIV-53表,同年齢層人口10万人当たりの人口比はIV-76図に示したとおりである。図中,成人在所受刑者の人口比とは,成人人口に対する成人受刑者数をいう。

IV-51表 比較対象国の年齢層別人口

VI-52表 比較対象国の平均寿命

 これによると,我が国の場合,成人人口10万人当たりの年末在所成人受刑者数は,総数において43.7人と最も少ない(なお,国民総人口10万人当たりの在所受刑者数は1989年では34.5人)。また,我が国以外のいずれの比較対象国でも,20代,30代の人口比が突出して高く,これら年齢層の受刑者人口比の中では,我が国が最も低くなっている。しかし,我が国については40代が最高で,かつ50代,60歳以上も多いのが特徴であり,40代ではドイツ,韓国に次いで3番目に高く,50代では最も高く,60歳以上では韓国に次いで2番目に高くなっている。

IV-75図 比較対象国の年齢層別人口構成比

IV-53表 比較対象国の成人在所受刑者数

IV-76図 各国成人在所受刑者の年齢層別人口比

IV-77図 年齢層別在所受刑者数の推移日本(1980年〜1990年各12月31日現在)