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 平成 3年版 犯罪白書 第2編/第2章/第1節/3 

3 被疑事件の処理

 II-3表は,平成2年における検察庁の終局処理人員を罪名別に見たものである。終局処理人員総数は,前年より8,612人増加している。罪名別では,道交違反(総数の55.6%)が最も多く,以下,交通関係業過(同27.1%),窃盗(同7.3%),横領(同1.3%),傷害(同1.2%),覚せい剤取締法違反(同0.9%),詐欺(同0.5%)の順となっている。

II-1表 罪名別検察庁新規受理人員(平成元年,2年)

II-2表 罪名別検察庁既済事件の逮捕・勾留別人員(平成2年)

II-3表 罪名別検察庁終局処理人員    (平成2年)

II-4表 罪名別起訴・起訴猶予率(昭和63年〜平成2年)

 II-4表は,最近3年間における罪名別の起訴率及び起訴猶予率(「起訴率」及び「起訴猶予率」の定義については,凡例参照)を見たものである。
 起訴率を罪名別に見ると,平成2年では,道交違反が最も高く,以下,覚せい剤取締法違反,暴力行為等処罰法違反,傷害,贈収賄,強盗,銃砲刀剣類所持等取締法違反の順となっている。交通関係業過の起訴率は,昭和62年以降下降している。
 起訴猶予率を罪名別に見ると,平成2年では,横領が最も高く,以下,交通関係業過,窃盗,賭博・富くじ,詐欺の順となっている。
 II-5表は,最近5年間における交通関係業過及び道交違反を除く不起訴処分人員を理由別に見たものである。