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 平成 元年版 犯罪白書 第2編/第3章/第2節/3 

3 新受刑者の男女別及び年齢

 II-25表は,新受刑者の男女別及び年齢層別の構成比を見たものである。昭和63年における男女別構成比は,男子95.8%(2万7,049人),女子4.2%(1,193人)であり,女子の比率は,49年以降上昇の傾向を示して60年に4.3%となったが,その後はおおむね横ばいで推移している。

II-25表 新受刑者の男女・年齢層別構成比(昭和40年,50年,61年〜63年)

 新受刑者の年齢層別構成比を見ると,昭和20年から51年までは,一貫して20歳代の占める比率が最も高く,特に,40年までは,新受刑者総数の50%以上がこの年齢層によって占められていた。しかし,52年以降は,20歳代に替わって30歳代の新受刑者が最も多くなり,63年では,30歳代が全体の29.3%を占めるものの,その比率は逐年低下傾向にある。また,50歳以上の者について見ると,50年では1,724人で,新受刑者総数の6.6%であったものが,63年には4,517人,16.0%と,実人員及び新受刑者総数に占める割合も共に急増しており,高年齢受刑者の増加傾向が顕著に現れている。