II-2表は，昭和63年における交通関係業過及び道交違反を除く検察庁既済事件について，被疑者の逮捕・勾留の状況を罪名別に示したものである。警察等によって逮捕され身柄付で送致された事件及び検察庁で逮捕した事件(身柄事件)の占める比率(身柄率)は，総数で見ると22.2%である。罪名別の身柄率では，強姦の70.7%が最も高く，以下，強盗(63.4%)，覚せい剤取締法違反(60.6%)などの順となっている。身柄事件のうち，検察官によって勾留請求された事件の占める比率(勾留請求率)は，総数では85.4%であるが，罪名別では，殺人(99.4%)を最高として，以下，覚せい剤取締法違反(98.7%)，強姦(95.5%)，強盗(94.1%)，恐喝(93.4%)の順となっている。勾留請求事件のうち，裁判官によって勾留が認容された事件の比率は，総数で99.9%となっている。