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 昭和61年版 犯罪白書 第4編/第2章/第2節 

第2節 都道府県別に見た犯罪被害地図

 本節では,殺人,強盗,傷害,窃盗,交通関係業過,覚せい剤事犯の6罪について,都道府県別の犯罪発生率を分析し,その地域的特性を見ることとする。
 まず,犯罪発生率が上位5位までの地域,全国平均を超える地域,下位5位以内の地域の三つの地域について,相互に比較し,次に,人口を中心とした地域的特性を概観する。人口を中心とした地域的特性をみる手法は,東京,大阪,愛知の3都府県を「大都市型」とし,次に,大都市周辺で,この10年間において人口増加率の高い千葉,奈良,岐阜の3県を「周辺型」とし,さらに,この10年間の人口増加率の低い秋田,和歌山,長崎の3県を「地方型」として,この三つの類型(以下「 3類型」という。)の犯罪発生率を算出して,相互に対比し,犯罪と被害の実態を分析しようとするものである。

IV-2表 殺人の認知件数と発生率

IV-1図殺人発生率