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 昭和55年版 犯罪白書 第4編/第3章/第1節/1 

第3章 非行少年処遇の推移

第1節 少年鑑別制度

1 入所人員

 巻末の付表第2表に,昭和24年以降における少年鑑別所入所事由別入所人員及び1日平均収容人員を示したが,IV-8図は,これを図示したものである。入所人員,1日平均収容人員共に,26年,35年及び41年の三つのピークが認められる。26年から43年までの間,3万人以上の入所人員を持続していたが,その後減少し,49年に1万1,560人と最低になり,50年以降漸増して,54年には1万7,051人となっている。
 昭和25年の1万9,718人から26年の4万3,014人への急増は,少年法適用年齢の18歳未満から20歳未満への引き上げが,26年1月1日から実施されたことによる。

IV-8図 少年鑑別所入所人員及び1日平均収容人員の推移

 入所事由別に見ると,いずれの年次においても本来の観護措置が主なもので,昭和54年の場合,新収容者1万5,486人のうち1万3,993人(90.4%)を占める。
 1日平均収容人員について見ると,昭和26年以降42年までは,おおむね2,000人前後を推移してきたが,46年以降は1,000人を下回り,49年には593人と最少になり,それ以後やや増加して,54年には916人となっている。