I-76表は，最近5年間における道交違反を除く女性特別法犯の警察からの送致人員の推移を示したものである。昭和54年の送致人員総数は，2万7,003人で，前年に比べて5,511人の増加となっている。54年の送致人員の罪名別構成比を見ると，公職選挙法違反が28.3%の7,634人で最も多く，次いで，風俗営業等取締法違反(21.5%)，毒物及び劇物取締法違反(11.7%)，覚せい剤取締法違反(11.2%)等の順となっている。公職選挙法違反が著しく多いのは，54年に衆議院議員総選挙・統一地方選挙が行われたためである。公職選挙法違反を除けば，毒物及び劇物取締法及び覚せい剤取締法の各違反の増加が依然として続いている。

1-76表　女性特別法犯送致人員