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 昭和55年版 犯罪白書 第1編/第2章/第3節/2 

2 内ゲバ事犯

 過激派集団各派間の党派闘争に起因する暴力事犯(内ゲバ事犯)の発生件数及び死傷者数を昭和43年から54年までの12年間の推移について見ると,I-11図のとおり,近年では49年をピークとして減少傾向にある。I-48表は,最近5年間における内ゲバ事犯の発生件数,死傷者数及び検挙人員を示しており,54年の発生件数は,前年より10件減少して22件,死傷者数は,前年より12人減少して40人になったが,死者は前年より1人増加して8人になった。多数の集団が鉄パイプ,ハンマー,おの,アイスピック等で武装して,対立党派の活動家を襲撃して,殺害し又は負傷させるという陰湿・残酷な手口が依然続いている。

I-48表 内ゲバ事犯発生・検挙状況

I-11図 内ゲバ事犯発生件数及び死傷者数の推移